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渋滞は なぜ起きる?

雨の日の通勤は 5分早めの出発が大切。
なぜなら雨の日は、クルマで通勤する人が増えるからだ。
晴れの日には自転車通勤で節約している人もクルマを使うだろうし、電車通勤の人だって駅から傘をさして歩く事が億劫と思えばクルマで通勤するだろう。更には、優しい親が、子供を学校まで送ってる風なクルマもチラホラみられる。増える理由はたくさん思いつくが 減る理由は1つも思いつかない。そんな訳で 雨の日の交通量は増えるのだ。
そして、晴れの日以上の交通渋滞が起こるのである。たぶん
で、たった5分の余裕が、ゆとり運転へとつながるのである。たぶん

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ところで、渋滞はなぜ起きるのでしょうか?
「それは、みんなが前のクルマに追いつこうと走るから」というのが私なりの解答です。

クルマの交通量というのは 速度に関係なく1時間あたり最大で1,800台と決まっているらしいです。
障害のない長い長い道路のある地点にゲートがあったとします。クルマが永遠と連なって走っていたとして、40km/hでも 60km/hで走っても ゲートを通過できるのは最大で1,800台ということです。これを交通容量と言うらしいです。
速度が速いほど、多くの台数が通過できそうに思いますが、速度に比例して車間距離も伸びるので、結果的に速度に関係なく同じ台数となるのです。これは速度に関係なく車間距離は常に2秒ということです。

で、渋滞は この交通容量が飽和状態になった時に発生します。

1時間に1800台ですから、1分では30台。たとえば、ゲートが60秒後に閉じれば、速度に関係なく30台が通過出来ますが、31台目はゲートを通過できません。
通過できなかった1台が渋滞の始まりとなるのです。1台で走っていれば渋滞は起きません。10台でも20台でも29台でも30台でも渋滞は起きませんが、31台となったときに渋滞が起きるのです。

ところで、赤と青が30秒間隔で変わる信号があったとします。 1分間に通過できるのは半分の30秒だけなので 交通容量は1分に15台となります。つまり、実際には、状況により交通容量は1時間当たり1800台以下となるのです。
この信号では、第1グループが15台が連なって走り、30秒の間隔を空けて 第2グループ15台が走っていれば、理論上は信号での渋滞は発生しないのです。
が、第2グループの先頭の1台が 頑張って第1グループに追いついたとします。しかし、信号は15台しか通過できないため結局は信号待ちをすることとなります。これが、渋滞の原因なのです。たぶん。
分かりやすく言えば、過密なダイヤでも規則正しく運行していれば列車は渋滞を起こしませんが、たった1台の遅れが障害となって後続の列車が追いついてしまい 待ち時間が発生すると そこからダイヤは狂い始め連鎖反応で渋滞が発生するのです。
クルマの場合は、1台の遅れではなく 自らが前方のクルマに追い付き 待ち時間を自ら作るのです。その連鎖反応によって渋滞が発生するのだと思います。

さらに、避難訓練なので教わる「我先にとみんなが出口に集中するよりも 整然と順序良く並んで避難した方が時間が短い理論」を組み合わせると 渋滞のメカニズムが見えて来るような気がします。

多くの人たちは、車間距離が短い方が良いと考えているようで 信号待ちの間も一寸づつ車間距離を詰める行動を起こしていますが、実際には、車間距離が短くなれば平均速度が低くなります。自ら渋滞を悪化させているのです。更に1時間に1800台と言うのは、クルマの長さ(全長)を考慮していません。速度が遅くなればなるほど クルマの長さの影響が大きくなります。つまり1分間に30台ではなく 29台とか28台に減ってしまうのです。
また、速度が低いほど速度誤差の影響が大きくなります。時速60km/hで連なって走るよりも時速10km/hで連なって走る方が難しいのです。渋滞時のノロノロ運転では、ちょっとしたアクセルの踏み加減で流れに対する速度誤差が発生し、ブレーキとアクセルを交互に踏んでいるクルマがたくさんいます。
さらに、そこへ我先に心理が働くと 計算式以外の悪循環が働き始め 流れがギクシャクし渋滞がますますひどくなるのです。

市街地では次の信号までの距離が短く 前方の信号が青になっても その先の渋滞のために先に勧めないと言うことがあります。これは、交通容量の飽和状態を通り過ぎ 臨界点に達してしまっているためです。雨の日には、クルマの量が増えるだけでなく 不慣れなドライバーが流れを乱すために 臨界点が低くなりがちなのだと思います。
そこで5分早めのスタートが大事になってくるのです。

5分のゆとりを生かし 2秒以上の車間距離をとり、前方のクルマに追いつかない運転をみんながすれば、渋滞は起きないと思いますが どうでしょう?
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